- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 少女(小中学生)
- > 少女(小中学生)その他
出版社内容情報
稀代の新鋭が描く高校生男女とその家族のひと夏の物語。
ガールミーツボーイを主軸に人々の過去と現在が交差する航跡のその先に「未来」への確かな手応えが心に残る全1巻。
2019年9月刊
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
27
ミュージシャン「花と頬」を父に持つ女子高生・頬子と、そのミュージシャンの熱心なファンである転校生・八尋の淡い青春譚。7.5/10点 これは純文学作品、あるいは日本映画のような味わいの作品。物語に起伏はなく淡々としているが、良質な味わいがある。漫画「ハチワンダイバー」やミッシェルガンエレファント、スガシカオといった邦楽、あるいは読書カードいっぱいの本など、いろいろなサブカルチャーが引用されているところもエモい。作者が「本作は3人しか読んでなくてもいいと思って描いた」とあとがきで語ってるが、刺さる人には 2023/02/28
ちぇけら
19
わたしは誰のものでもないはずなのに、涙は頬のうえで花のように散る。あなたを愛してしまったばっかりに、あなたが好きなものを好きになりたくてたまらない。イアホンから流れる音楽をとおしてあなたと繋がっている感覚。あなたの文字もあなたの言葉もぜんぶあなただったらいいのに。そうしたらいつだってあなたに会いにいけるし、好きだと素直に伝えられる。想いが、こぼれなくて済む。ノートにあなたの名前を書いて、あなたのために選んだ下着をそっと脱ぐ。いつ来るかもわからないまた今度なんて待てないよ。もう音楽は鳴り始めてしまったのだ。2021/12/12
しましまこ
17
淡々と切ない。2020/02/02
のの
13
男の子と女の子の切り取られた何でもないような筆談が秘密めいていてよかった。2019/10/25
みやしん
6
ミュージシャンの父親を接点にした主人公とその想い人。いずれも背景が断片的にしか語られないから読者はあれこれ想像をめぐらせるしかなく、そういう意味でも純文学的空気感。主人公が女の子でなかったら、正直乾いた雰囲気のBL漫画(読んだことはないけど)みたいだな、って思った。思春期とは自分の気持ちに言葉をつけようとしてうまくいかない。駆け引きのように人の気持ちや感情・環境の糸に絡みもがく。青春。『楽園』誌こそ相応しい。2021/08/12